12月になり、今年も残すところあと30日を切りましたね。新年が迫りなにかと慌ただしい時期ですが、ぜひ今から準備をしておきたいのが確定申告です。
この記事では、2021年に初めて確定申告を行う方や今副業をしている方に向けて、確定申告の基礎をご紹介していきます。
2021年からは電子申告が圧倒的にお得!
2021年からは青色申告の65万円の控除に電子申告が必須となったのをご存じでしょうか。65万円の控除を受けるための新たな要件とは、e-Taxを用いた「電子申告」もしくは「電子帳簿保存」のいずれか1つを行うことです。これまでは税務署に赴いていた方もこの機会に電子申告に切り替えてみてはいかがでしょうか。
副業をしている人も確定申告は必要
副業をしている方の中には「自分は大した収入はないから確定申告は必要ではないのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれません。こういった場合確定申告が必要かどうかはしっかりとした線引きがあります。それは副業で得た所得が年間20万円を超えているか否かです。
国税庁のホームページにも下記の内容が明記されていますので、ぜひご確認ください。
- 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
- 2か所以上から給与の支払を受けている人で、主たる給与以外の給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
青色申告と白色申告って何?違いは?
確定申告の経験がない方でも青色、白色というワードを聞いたことがあるかもしれません。確定申告には主にこの2つがあります。
この2つの違いをざっくりというと「青色は申告に手間がかかるけど、納税額が少なくて済む」、「白色は申告が簡単だけどあまり節税ができない」という違いです。
申告に必要な帳簿の形式が青色申告は「複式簿記もしくは単式簿記」、白色申告は「単式簿記」となっています。青色申告はやや難しい複式簿記という方式ですが、その分最大65万が控除されるというメリットがあります。
できればメリットのある青色を選びたいと思われたかもしれませんが、青色申告をするには条件があります。
青色申告をする場合は届け出が必要
青色申告を行うためには、事前に「開業届」と「青色申告承認申請書」を、税務署に提出する必要があります。青色申告ができる書類提出期間は決まっているので、ご注意ください。提出期限は下記の通りです。
- 原則、その年の3月15日に提出
- 新規に開業した人は開業日から2カ月以内
「もう間に合わない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、方法があるかもしれませんので、税務署に問い合わせてみることをおすすめします。また、2020年分が間に合わないという方も来年分を提出して2021年度は青色申告に挑戦してみてはいかがでしょうか。
確定申告には何が必要?
確定申告に必要なものは以下の通りです。
過去に確定申告の経験がある方はその時にもらった書類など、身分証、印鑑が必要となります。また、還付金がある方は返金先の通帳があるとよいようです。このほかに、別に収入がある人は源泉徴収票や収入が分かる書類、控除を受ける場合は医療費、生命保険などの支払いが分かる書類が必要となります。
【共通】
確定申告会場で電子申告をされたことのある方 ①利用者識別番号を取得した際に交付された「利用者識別番号等の通知」(利用者識別番号及び暗証番号の記載がある書類)
②上記①がない場合は、事前に税務署から送付されたはがきなどで「利用者識別番号が分かる書類」昨年分の確定申告をされている方 昨年分の申告書等の控え マイナンバーカードをお持ちの方 <番号確認書類・身元確認書類>マイナンバーカード(写しによる確認の場合は、表面及び裏面の写しが必要) マイナンバーカードをお持ちでない方 ①<番号確認書類>通知カードやマイナンバーの記載のある住民票の写し等のうちいずれか1つ
②<身元確認書類>運転免許証、公的医療保険の被保険者証、パスポート、在留カード等のうちいずれか1つ扶養している者や事業専従者がいる方 その者のマイナンバーが分かるもの 税金の還付を受ける申告をされる方 申告される方名義の預貯金口座番号が分かるもの 全員 印章
確定申告に必要な物品はこれがおすすめです!
確定申告が出来さえすればいい、という場合は前の項目の品がそろっていれば問題ありません。しかし、より便利にしっかりとやりたいという方にはこの項目でご紹介する品をおすすめします。
会計ソフト
やよいの青色申告 21 【電子申告(e-Tax)対応】
※毎年新しい製品が出ているため、旧製品のレビューを掲載しています。
個人で確定申告を簡単にやりたいのであればこちらのソフトをおすすめします。11,000円程度の値段ながら必要な内容がそろっています。あんしん保守サポート最大15か月間付与されているのも初心者には魅力です。
★★★★★
年号が変わって「平成32年」と表示されたので,新バージョンへの切り換えを決断しました。オンライン版の初年度無料が魅力的でしたが,入力インタフェースが大幅に変わっており,乗り換えを断念しました。(他ソフトからの乗り換えやこれから青色申告を始める人なら,オンライン版の方がシンプルそうでお勧めです。)
こちらのパッケージ版は伝統のやよいインタフェースを引き継いでおり,バージョンアップ後も操作には何ら問題ありません。他のソフト(特にMS製品)のように,バージョンアップの度にインターフェースを変えるようなことはしない点に好感が持てます。
e-Taxで直接電子申告できるようですが,残念ながら「ID・パスワード方式」には対応しておらず,「マイナンバーカード方式」のみ対応のようです。今年は例年通り紙に印刷して申告する予定です。
やよいは10年ほど使用しており操作には慣れていますので,保守サポートは特に必要としていません。会員になると次年度引き落し手続きや電話セールス等が面倒なので,初年度無料ですがユーザー登録はまだしていません。
★★★★
弥生11を使っていましたがHDDを交換したら使えなくなったので
やむなく購入しました。 入力、操作、帳票登録部分はほとんど変わらない。
ちょっと期待していた使いにくさもカイゼンされていない。
Helpがすこしわかりやすくなったかも。
申告用の出力は最新になっているが しかし 国税庁のHPで
入力するので不要。 つまりほとんどの人は毎年購入する必要は無いと思う。
★★★★★
昨年まで別の会計ソフトを使っていました。
画面の見やすさはもちろんですが、科目の補助の作成したり、それを訂正したりがとても簡単です。
仕訳のコピーも元帳形式で表示してコピーできたり、振替伝票もコピーできます。
預金も銀行と連携したり、CSVデータなら他のデータも取り込めるので、売上や仕入をExcel管理したものをCSVに変えて取り込みしています。
私は会計処理になれているので使いませんが、初心者向けのナビもあり、困ったところでヘルプをすれば関係するQ&Aがでてきます。
唯一残念なのは電話サポートが繋がり難い点でしょうか。。
まだ確定申告書類までは作成していないのですが、試算表作成でかなり満足しています。
このお値段でこの機能なら充分満足です。
みんなの青色申告20
有名なテニスプレーヤー、松岡修造さんの表紙が目を引くソフトです。新税率など最新の環境に対応しているおすすめソフトです。
★★★★★
古いバージョンからの利用者です。その前は弥生を使っていました。価格が手頃なこちらに乗り換え、以来このソフトです。
私個人の感想は「使いやすい」です。
「これはどうかな?」と疑問があれば、ヘルプだけでは解決せず、他の手段で調べることも少なくないですが、だいたい税制は分かりにくいものと思い、勉強しながら使っています。
★★★★★
帳簿の「らくらく仕分入力」「元帳」「仕訳日記帳」は、大変たすかります。本当に楽々です。
また、集計の「合計残高試算表」も大助かりです。
ただ、残念なのは、税務署が提示している青色申告書の費用の順番と、最初から合致していない事です。
後で、並べ替えができるのですが、二度手間が要らないよう改善して欲しいです。
(仏のマサ・簿記2級を取得)
カードリーダー
ソニー非接触ICカードリーダー/ライター
税務署に出向かずに確定申告をするのであれば、必要なのがこのカードリーダーです。e-Taxのサービスを利用するには、マイナンバーカードの電子証明書を使った本人確認手続きが必須となっています。これさえあれば自宅のパソコンでスムーズに手続きを行うことができます。
このほかにも行政の各種サービスに関して、マイナンバーを使ってICカードリーダーで利用することができますので、個人事業主として一台持っておいて損はない品です。
有名メーカーSONY製が3,000円を切る価格で購入できるというのも魅力です。
★★★★★
PCへの製品接続後、本品を認識してデバイスドライバーインストールが行われました。所得税の確定申告書作成(eーTax) のため、国税庁の確定申告の電子データ受付システムのログインやマイナンバーカード認識、電子証明書の登録、電子データ所得税確定申告書の送信、受信メッセージ画面での受付情報(受付日時・手続き名・受付結果)など、e-Taxによる税務署への提出は全てノートラブルで行われました。とても良い製品です
★★★★★
暫く前に別の接触型カードリーダーを試して、物の見事に失敗しましたので、これはこれでどれくらい苦労するかと覚悟していましたが。。。結果は、全く問題なくあっさり成功、です。先の苦労がなんだったのかとがっくりくるくらい。まあ、道具選びは重要ですね。
ネット情報を検索すると、時々接触型で失敗したようなコメントを見つけます。この程度の価格のものですので、カードリーダーにしても、カード側のチップにしても、精度の怪しい安価な部品と考えられます。接触不良など当たり前。考えてみれば、お役所やコンビニの証明書印刷サービスは非接触型ばかり。どちらの機能が信頼できるかは明らかでしょう。それほど価格に差もありません。少しでも不安を感じたら、非接触型にしておくことをお勧めします。これはなかなか安価で調子も良く、お勧めできます。
接触型ICカードリーダーライタ
安さも意識するという方にはこちらがおすすめです。1,500円程度と安価ながら実用的です。
★★★★★
マイナポイント申請用にICカードリーダーを探していたところ、手ごろな価格で販売されていたので購入、パソコンに接続して認識後マイナポイント登録予約を行うがカード認識エラーになり使えないのかと思いきや、JPKI利用者ソフトでマイナンバーカードを有効にしていないと使えないと解り、焦りましたが無事に申請が終了できました、マイナポイント申請手順が解りにくい事が難点ですが、ICカードリーダーはリーズナブルな価格で使用でき、たいへんまんぞくしています。
★★★★★
レビューを信用して購入したのに読み込めない
ICチップがついた面を上にしてカードを入れ、赤ランプは点灯
するのに何回やってもエラーMKCZ346Eで読み取りできない
不良品なのか?
と思ってしまいましたがエラーコードを検索してみたら
カードリーダーとマイナンバーカードを挿したまま再起動する
との解決方法がでていて半信半疑で試したら読み取れました
同じエラーで読み取れない場合は是非試してください
添付のCDは使わずに簡単にできました。
他の方のレビューどおり良い商品でした。
マイナンバーカードはあったほうが便利
確定申告を考えている方にはぜひ写真付きのマイナンバーカードの取得をおすすめします。自宅での申告を考えている方はマイナンバーカードとカードリーダーが必須です。今のところ税務署で確定申告を行いたいという方も、コロナの影響で、困難となる可能性もありますので、できるだけ柔軟に対応できる準備をおすすめします。
マイナンバーカードの取得には少し時間がかかるので、ぜひ早めに取り掛かってみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、確定申告のことをご紹介しました。今年はコロナ渦の影響で、普段と勝手が違うという方も多いのではないでしょうか。
また、毎年確定申告は税務署で行っていたという方もコロナの流行に備えて自宅で済ませたいという方も多いでしょう。自宅で済ませたい方はぜひ早めにカードリーダーやソフト、マイナンバーカードの取得などをされることをおすすめします。
ぜひ、早めの準備で余裕のある年末年始、そして2021年をお迎えください!