「狭い日本でドローンを飛ばすのは大変…」「飛ばすために申請して許可をとるのは面倒くさい」 そんな日本に DJIから救世主がやってきました。
わずか199グラムで手のひらサイズを実現した超小型ドローン「Mavic Mini 」です。先日、アメリカの方でグローバルモデルが発表されたMavic mini ですが、今回は日本特別仕様として、新しく登場しました。
それでは、日本特別仕様のMavic Mini をについて詳しく見ていきましょう。
Mavic Mini - The Everyday FlyCam - DJI
わずか199グラム!日本特別仕様で登場した「Mavic Mini 」
何と言っても、日本特別仕様として登場した「Mavic Mini 」の最大の特徴はその軽さ。
わずか199gしかありません。Under 200g。詳しくは後述しますが、このUnder 200というのが肝なんです。
※外形寸法は折りたたみ状態で140×82×57mm(縦×横×厚さ)、展開してプロペラを取り付けた状態で245×290×55mm※
数字だけでも十分に驚異の軽さが伝わると思いますが、スマホとMavic Miniを比較してみるとさらにわかりやすいです。
最新のiPhone11 Pro は188g、Pro Maxは226gなので、ちょうど両機種の中間ぐらいの重量ですね。いつも持ち歩くスマホとほとんど変わらない(むしろ軽い)ので、持ち運びで負担になることはないでしょう。
Mavic Miniは大きさも手のひらサイズなので、普段使いのリュックやショルダーバックでOK。頑張れば、女性用ハンドバックにも入りそうです。ちなみにコンパクトなのは本体だけではなく、コントローラーも同様。使用しない時はスティックをはずせるので、持ち運びも楽チンです。
グローバルモデルのMavic Mini は249gと、こちらも十分に軽いのですが、なぜ日本仕様はさらに軽量化されているのでしょうか?
その答えは日本の航空法にあります。日本の航空法だと、200g未満であれば、申請なしでドローンを飛ばすことができるのです。だからこそUnder 200が重要なのです。
ただし以下のサイトを見てもらうとわかりますが、都心ではMavic Mini ですら許可なく飛ばすことはできません。人工密集地帯は基本NGのため。DJI - ドローン/クワッドコプター 空撮システムのパイオニア
こういう場合大抵は、「制限を超えていても製品を出してしまい、後から法律や規制が変更されるのを待つ」的なスタンスが一般的です。しかし、先に技術的に解決してしまうというがDJIの凄み。だからこそ、ドローンにおいて世界で70%ものシェアを取れているのかもしれませんね。
もちろん、50gの軽量化によるデメリットもあります。グローバルモデルのMavic Mini はバッテリー容量が2400mAhで最大飛行時間が30分に対し、日本仕様のMavic Mini は1100mAhで18分となっています。
それでも「日本の多くの地域で申請せずに気軽にドローンを飛ばす事ができる」というのが、日本仕様Mavic Mini の最大のウリですし、たとえば
- 「旅行先で広大な景色をカメラに収める」
- 「遊びでドローンを飛ばしたい」
など、趣味や遊びの範囲であれば大いに活躍してくれそうです。
Mavic Mini は超小型でも飛行&撮影性能は充実
人工密集地以外でなら申請いらずで飛ばせるほど、超小型・軽量なMavic Mini ですが、だからと言って飛行・撮影性能が犠牲にされているなんてことはありません。
8m/sの最大風圧抵抗と、正確なホバリング性能
ドローンは小型・軽量化すればするほど、風の影響を受けやすくなります。しかし、Mavic Mini は最大8m/sの風圧まで安定した飛行を実現できます。
8m/s って想像以上に強風なので、趣味や遊びの範囲では全く問題ないでしょう。
そして、最大到達高度は300mです。300mまで行けばほぼ全ての建物や景色を収めることが可能ですね。
Mavic Mini の飛行速度は3段階で調整可能。
- 初心者向けで基本操作を学べる「Pモード」
- 最大時速13Kmで飛行できる「Sモード」
- 動画クリエイター向けで滑らかな撮影が可能な「CineSmoothモード」
その他Mavic Miniには、本体底に搭載されているGPSとビジョンセンサーによる正確なホバリング、バッテリー残量が少なくなった時(30%以下)にGPS情報をもとに自動で帰還する「RTH」 、飛行禁止区域を回避するためのジオフェンス などの機能も搭載されています。
この辺は、上位モデルのMavic 2 Proからしっかり引き継いでいるといった感じです。
3軸ジンバルと2.7K 30FPSによる高画質安定撮影
Mavic Mini のカメラスペックは以下のようになっています。
- センサーサイズ : 1/2.3インチのCOMSセンサー
- 画素数:1200画素
- 画角:24mm
- レンズ絞り値:F2.8(固定)
- ジンバル:3軸
- 動画性能:フルHD 25/30/50/60FPS・2.7K 25/30FPS
画角は24mmなので、広角に撮影できます。最近のスマホトレンドの1つである、超広角カメラ(だいたい13mm~17mm)に比べると狭いですが、ドローンであるMavic Mini は高さがあるので問題なしです。
なにより、199g、手のひらサイズという軽量・コンパクトさで2.7K/30FPSの動画が撮影できてしまうことがMavic Mini の強みですよ。
さらに、Mavic Miniを操作するための新アプリ「 DJI Fly 」では 「操縦レベルに関わらず、誰でもMavic Miniを最大限に活用できる」 とのこと。
たとえば、初心者向けの「飛行チュートリアル」や、事前にプログラムされた飛行機能をタップするだけで自動飛行し、映画のような映像を作成してくれる「クイックショット」などがあります。
Mavic Mini のクイックショットは以下の4つ。
- 被写体を中心に真上に上昇していく「ロケット」
- 被写体との高度・距離を一定にしながら、周囲を周回する「サークル」
- 被写体を中心にしたまま、斜め後方に飛行する「ドローニー」
- 被写体を中心に周囲を旋回しながら少しずつ空中に上昇する「ヘリックス」
クイックショットを使いこなすことで、ドローン初心者でもSNS映する映像が簡単に作れそうです。
そして、撮影した動画はWi-Fi通信技術により、最大2Km先までHD画質でコントローラーやスマホに送信可能。
Mavic Mini によって、だれでも手軽に、大空からの高画質でプロのような動画を撮影できる時代がやってきたと言って良いでしょう。
Mavic Miniの性能を最大限引き出す豊富なアクセサリーたち
Mavic Mini は軽量・コンパクトながら、優れた飛行性能と動画撮影性能を有しており、初心者でも使いこなせるというのがポイントです。しかし、さらにMavic Mini の性能を引き出す専用アクセサリーが豊富に用意されています。
- Mavic Mini 用にバッテリーを3台同時に充電でき、スマホのモバイルバッテリーにもなる「2WAYハブ」
- 持ち運び時に、本体を固定し破損から守る「プロペラホルダー」
- プロペラが障害物に当たらないように保護する「360度プロペラガード」
- Mavic Mini を充電しつつ、ライトアップまでしてくれる「充電ベース」
- Mavic Mini本体と2WAYハブを収納して持ち運べる「DJIミニバック」
- 塗り絵のようにシールに絵を描き貼り付けることで、世界に1台だけのMavic Mini を作れる「DJIクリエイティブキット」
- Mavic Miniの上部に取り付け、 様々なアクセサリーでカスタマイズできる「スナップアダプター」
Mavic Mini の価格と発売日は?
Mavic Mini は10月31日から予約が開始しています。発売は11月の中旬とのこと。
・価格は価格はスタンダードモデルが46,200円(税込)
内容物
- Mavic mini本体
- コントローラー
- 専用バッテリー1台
- Micro USBケーブル
- プロペラホルダー
- プロペラ1セット(予備)
- プロポステック(予備)
- 小型ドライバー
- ネジ
- コントロールスティク(予備)
・フライモアコンボが59,400円(税込)。
内容物
- Mavic mini本体
- コントローラー
- バッテリー3個
- 2WAY USBハブ
- DJI 18W USB充電器
- Micro USBケーブル
- プロペラ3セット(予備)
- プロペラガード
- 専用ケース
- プロポステック(予備)
- 小型ドライバー
- ネジ
- コントロールスティク
- キャリーバッグ
内容物の豊富さから見るに、フライモアコンボの方がお得そうなので、断然オススメ!
Mavic Mini - The Everyday FlyCam - DJI
[まとめ]Mavic Miniは本格的なドローン入門機として最適
ドローン界の雄「DJI」が日本向けに開発した、というよりは改良したMavic Mini 。
199gで手のひらサイズにすることで、日本における法律や土地の狭さによる制約を見事に乗り越えた素晴らしいドローンです。
始めてドローンを使う初心者から、もっと手軽にドローンを飛ばしたい中級者の方まで幅広く使えるでしょう。
特に、本格的な空撮をしてみたいという方のドローン入門機としてMavic Mini は最適な1台であると言えます。