昨年12月に行われた「PayPay」の100億円還元キャンペーンで日本でもQRコード決済が注目されています。QRコード決済はスマートフォンのアプリでQRコードを読み取るなどして決済を行えるキャッシュレスサービスの1つです。店舗のサービス導入費用が低いことやアプリをインストールすれば簡単に利用できることから 導入店舗が急速に広がっています。
しかし、「どのサービスを利用すればよいかわからない」「利用方法がよくわからなくて不安」という人も多いと思います。そこで今回はQRコード決済の利用方法と主要4サービスを紹介していきます。
QRコード決済の利用方法
QRコード決済はスマートフォンのアプリを利用して、お金を支払う方法ですが一般的に以下の方法で決済を行います。
- スマートフォンに専用のアプリをインストールする。
- アプリに支払い方法を登録する。(銀行口座、クレジットカードを登録)
- QRコード決済に対応している店舗のレジで支払い方法を店員さんに伝える。
- スマホ画面のコードをレジの店員さんに読み取ってもらうか、アプリで店舗にあるQRコードを読み取って決済する。
アプリにより多少の違いがありますがこのような手順で決済できます。この一連の決済が終了すると、登録しておいたクレジットカードに請求が行くか銀行口座からお金が引き落とされます。
ちなみに4のコードを読み取ってもらうか、自分でアプリを利用してコードを読み取るかは店舗やサービスによって異なります。
主要4つのQRコード決済
PayPay
「PayPay」(ペイペイ)は、ソフトバンクとYahooの合同会社「PayPay合同会社」が提供しているQRコード決済です。昨年12月に「100億円あげちゃうキャンペーン」を実施し、一躍有名になりました。このキャンペーンを機にQRコード決済に興味を持った人も多いのではないでしょうか。
支払い方法はアプリのQRコードを店舗で読み取ってもらう方法と、アプリで店舗にあるQRコードを読み取り金額を入力して、提示する2つのタイプがあります。
・PayPayの特徴
PayPayはアプリのインストールや登録、決済、などサービスを利用する際に費用は一切かからない上に、新規登録時に500円が残高に登録されすぐに使うことができます。
PyaPayを利用すると、支払額の0.5%が常に還元されます。なので200円で1ポイントが貯まり、溜まったポイントはPayPay対応店舗で1ポイント1円で使うことができます。 さらに、クレジットカードを決済方法に登録すればカードのポイントと合わせてポイントを二重取りすることも出来ちゃいます。
現在第二弾となる「100億円あげちゃうキャンペーン」が実施されていて、支払い金額の20%(1回あたり最大1000円相当まで)が還元されます。
・PayPayが利用できる店舗
使えるお店は、ビックカメラやヤマダ電機などの家電量販店、ファミリーマート、ミニストップなどのコンビ二に加えて、飲食店や美容室、薬局など様々な店舗で利用できます。また、ECサイトではYahooショッピングとヤフオクで利用できます。アプリで周辺の対応店舗を探すこともできます。
LINE Pay
LINE Pay はメッセージアプリ「LINE」を提供しているLINE株式会社の決済サービスです。専用のアプリは無く、「LINE」の中に、LINE Payの機能が統合されています。
銀行口座かコンビニのレジで事前にチャージしておく必要があります。
・LINE Payの特徴
「 LINE Pay」 には「マイカラー」というポイント還元システムがあり、前月の利用状況に応じて、0.5%~2%までポイントが還元されます。さらに 2019年7月までは「LINE Pay 」でQRコード支払いをすると3%が上乗せで還元されるため3.5~5%という高いポイント還元率となっています。
本人確認をすることで、送金や出金を行えるようになります。銀行口座を知らない友達に手数料無料で送金したり、「LINE Pay」残高を銀行口座に出金することができます。
「LINE Pay」には友達との食事時に便利な割り勘の機能があり、面倒な支払い金額の計算が簡単にできて、支払いもアプリですぐに行うことができます。
他にも電気料金などの公共料金や通販などの請求書を「LINE Pay」で請求書のバーコードを読み取ることで簡単に支払うことができます。さらに最近では、税金の支払いにも対応するなど、利用範囲が広いのも特徴です。
・LINE Payが利用できる店舗
使えるお店はコンビニであれば、ローソンやファミリーマート、家電量販店ならビックカメラやケーズデンキ、その他、松屋やサンドラッグなどです。通販ではZOZOTOWNなどで利用できます。
楽天ペイ
「楽天ペイ」は楽天が提供しているQRコード決済サービスです。アプリのバーコードを提示して読み取ってもらう方法と、アプリでレジにあるQRコードを読み取る方法があります。セルフで金額を入力する方法もありますが実際に使うことはないでしょう。
チャージ方法はクレジットカードのみ対応しています。
・楽天Payの特徴
「楽天ペイ」は200円で1ポイントが貯まり、楽天カードを登録しておけば、100円で1ポイントを貯めることができます。貯まったポイントでの支払いは、1回あたり最大5000ポイントまで利用可能です。
3月18日に「楽天ペイ」アプリがアプデートされて、電子マネー「楽天Edy」と統合されます。これによって「楽天ペイ」のコード決済と楽天Edyの非接触決済、楽天ポイントの3つが統合され、1つのアプリですべてのサービスを利用できるようになります。
これまで楽天Edyや楽天ポイントを利用してきた人は「楽天Pay」を使うことで残高とポイントを引き継いで利用できます。
・楽天Payが利用できるお店
使えるお店はコンビニであればローソンやファミリーマート、ミニストップなどです。他に、白木屋、Rigty-on、AOKIなどで利用可能となっています。 現在、大手の家電量販店では利用できません。 オンライン決済なら無印良品やDMM、ドミノ・ピザなどが対応しています。
Origami Pay
「Origami Pay」(オリガミペイ)はEコマースアプリなどを提供しているOrigamiのコード決済サービスです。 アプリのバーコードを提示して読み取ってもらう方法と、アプリでレジにあるQRコードを読み取り、金額を入力し、店側に提示して支払う2つの方法があります。
チャージ方法は銀行口座とクレジットカードの両方に対応しています。
・Origami Payの特徴
Origami Payには他のQRコード決済のようなポイント還元はありません。 その代りに、「オリガミで半額。」というキャンペーンを実施しています。これは期間限定で対象店舗での支払いが最大半額になるキャンペーンです。
第一弾として吉野家、第二弾として DEAN & DELUCA、第三段としてケンタッキーフライドチキンで半額キャンペーンが行なわれました。 3月11日現在では第四段となるタクシーの初乗りが半額になるキャンペーンが行なわれています。
・Origami Payが利用できる店舗
使えるお店はローソンやケンタッキーフライドチキン、パルコ、LOFT、Zoffなどです。他の3つのQRコード決済サービスに比べて小規模な店舗を中心にサービスが提供されています。
最後に
今回は4つの主要なQRコード決済を紹介しました。 どのサービスもユーザーを獲得するために割引やポイント還元キャンペーンを実施していますが、期間限定のものが多いため、注意が必要です。
ポイントの還元率という観点から見れば、 3.5%~5% の「LINE Pay」が最も魅力的ですが、クレジットカードしか登録できないことがデメリットになるかもしれません。「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」も他には無くてとても魅力的です。
普段よく利用する店舗の対応状況や登録できるカード、銀行口座の有無によっても選ぶサービスは変わってくるでしょう。キャンペーンが実施されている今こそ様々なサービスを利用して、自分にあったサービスを見つけてみましょう。