4LDKのマンションや3階建ての広い家でも隅々まで繋がるとして昨今、徐々に注目を集め始めているメッシュWi-Fi。
家の中でWi-Fiに接続する機器が増えていることもあり、メッシュWi-Fiの需要は増えています。
それに伴い、国内外のあらゆるメーカーがメッシュWi-Fiを発売し、製品の種類が増えてきまいた。
そこで今回の記事では、メッシュWi-Fiの選び方とおすすめのメッシュWi-Fiを8台紹介していきます。
ぜひ、自分に最適なメッシュWi-Fi選びの参考にしてください!
3階建てや4LDK以上でも隅々まで安定して繋がる「メッシュWi-Fi」
メッシュWi-Fiというのは、Wi-Fiルーターと中継機を接続し、一つの大きなネットワークを構築するWi-Fiルーターです。
Wi-Fiルーター1台では電波が届かない遠くの部屋にも、メッシュWi-Fiなら安定して強い電波を届けることができます。
メッシュWi-Fiについては以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ御覧ください。
?「メッシュWiFiってなに?メリットから代表的な製品まで紹介! – WebHack」
?「【失敗しないWi-Fiルーターの選び方 】メッシュ・Wi-Fi6・Wi-Fi5から最適な1台を選ぼう! – WebHack」
メッシュWi-Fiはこんな人におすすめ
以下のような条件に当てはまる方はメッシュWi-Fiがおすすめです。
- 2階建て・3階建て・4LDK以上の広い間取りの家に住んでいる方
- すべての部屋の隅々まで強い電波が届いて欲しい方
- 今のWi-Fiルーターだと離れた部屋に電波が届かないという
- 多少設定が難しくても大丈夫という方。
上記のような条件に当てはまる方はぜひメッシュWi-Fiを検討しましょう。
メッシュWi-Fiの選び方
メッシュWi-Fi選びで、必ず確認しておきたい項目は以下の5つ。
- 同時接続台数
- 最大通信速度
- 推奨間取り
- LANポートの有無
- アプリの操作性
それぞれ解説していきますね。
同時接続台数
同時接続台数というのはその名の通り、Wi-Fiルーターに同時に接続して通信できる端末の台数のことです。
とは言えここで重要なのは、最大何台接続できるかよりも、何台までなら速度が落ちずに接続可能かということ。
当たり前ですが、できる限り速度が落ちずにたくさん接続できる方が良いので、速度を落とさずに接続できる台数は重要です。
同時接続台数の性能が高ければ、複数の端末をWi-Fiに繋いで通信していても、安定したオンライン会議が行えるなどのメリットがあります。
同時接続台数の性能は、Wi-Fiルーターの「アンテナの数」と「トライバンド対応」が重要な指標です。
メッシュWi-Fiの場合、アンテナ数は少ないもので4本、多いもので8本と差があるので同時接続性能を重要視するならできる限りアンテナ数の多いメッシュWi-Fiを選びましょう。
またトライバンドとは、2.4GHz帯1つと5GHz帯2つの合計3本の電波を飛ばすことで、速度と安定性の両方を向上させる機能。
通常は2.4GHz帯1つと5GHz帯1つの合計2本(デュアルバンド)しかありませんが、そこにもう一本5GHz帯の電波を加えることで、たくさんつないでも高速な通信を実現するのです。
アンテナ数が多く、トライバンドにも対応しているメッシュWi-Fiを選ぶことで、たくさんつないでも速いWi-Fiを利用することができます。
最大通信速度
通信速度は当たり前ですが、表記されている最大通信速度ができる限り速いものを選びましょう。
さらに言うと、以下のような機能に対応していればなお良しです。
- Wi-Fi6
- MU-MIMO
- IPoE(IPv6)
- トライバンド
トライバンドは先程説明したので、他の3つの機能を解説していきます。
Wi-Fi6
Wi-Fi6はWi-Fiの次世代規格で、大幅に通信速度が向上しているのが最大の特徴。
メッシュWi-Fiの多くはWi-Fi5対応ですが、通信速度にこだわるのなら、Wi-Fi6対応のメッシュWi-Fiを選びましょう。
IPoE(IPv6)
IPoE(IPv6)というのはインターネットの混雑を回避する技術で、通信速度の高速化に貢献します。
特に、回線の混雑が激しい、正午や夜間の高速化に効果的。
NTTのインターネット回線を高速化する技術なので、NTTのインターネットを家に引いているという方はIPoE(IPv6)対応のメッシュWi-Fiがおすすです。
MU-MIMO
MU-MIMOに対応していればWi-Fi5の場合は同時に最大4台、Wi-Fi6なら同時に最大8台の端末に集中的に電波を飛ばせるため、より高速で安定した通信が行えるようになります。
ただし、低価格なWi-Fiルーターでは省かれがちなので注意です。
推奨間取り
メッシュWi-Fiごとに推奨間取りが決めれているので確認しましょう。
大抵のメッシュWi-Fiは、3LDK、4LDK、3階建てと表記されていますが、中には120㎡、150㎡と面積で表記されていることもあります。
なので事前に家の間取りはもちろん、床面積も把握しておくのがおすすめです。
LANポートの有無
Wi-Fiとはいえ、通信速度を出すためにあえて有線LANを選ぶこともあると思います。また、有線LANでしか接続できない場合もあるでしょう。
そのため有線LAN接続で利用したい機器がどれくらいあるかを確認しておき、十分な数のLANポートを備えたメッシュWi-Fiを選びましょう。
アプリの操作性
基本的にメッシュWi-Fiはスマホアプリで設定や操作をするのですが、若干難しめです。
場合によっては、中継機がなかなか認識されず初期設定が前に進まないということもあります。
しかしメッシュWi-Fiの中には、アプリを使わずに非常に簡単な操作で設定できるものもあるため、そう言った初期設定が簡単なメッシュWi-Fiを選ぶのもありです。
もし、アプリの操作や初期設定に自信が無いという方は、アプリの操作性や初期設定の方法も事前に確認しておくと良いでしょう。
メッシュWi-Fiのおすすめ8選
今回紹介するおすすめのメッシュWi-Fiは以下の8つ。
- バッファロー WRM-D2133HP/E1S
- Google Nest Wi-Fi
- ELECOM e-Mesh スターターキット
- ネットギア Orib Wi-Fi6
- リンクシス VELOP MX5300
- ネットギア Orio WiFi RBK50
- TP-Link AC2200 Deco M9 Plus
- Orib Pro SRK-60
この中で、「ネットギアOrib Wi-Fi6」と「VELOP MX5300」の2つはWi-Fi6に対応しており、超高速通信が可能です。
その分値段も張りますが、メッシュWi-Fiでも速度を追求したい方におすすめ。
「Google Nest Wi-Fi」はGoogleアシスタントが搭載されており、スマートスピーカーとして利用したり、音声での端末操作が可能です。
「ELECOM e-Mesh スターターキット」はアプリを使わずに設定できるなど、初期設定が簡単なので、操作に自信が無い方にもおすすめですね。価格も1万円台(2020年7月22日時点)とリーズナブルなのもポイント。
「バッファロー WRM-D2133HP/E1S」と「TP-Link AC2200 Deco M9 Plus」「ネットギア Orio WiFi RBK5」の3つは比較的低価格でコスパの優れたメッシュWi-Fiです。
さらに「TP-Link AC2200 Deco M9 Plus」は唯一壁掛けに対応しているので置き場所に困りませんし、「バッファロー WRM-D2133HP/E1S」はIPoE(IPv6)に対応しています。
「Orib Pro SRK-60」はオフィスや公共施設などでの利用が想定されている業務用で、価格は高いですが、安全性と安定性を高める独自機能の搭載されています。
それでは、それぞれのメッシュWi-Fiについて詳しく紹介していきます。
バッファロー WRM-D2133HP/E1S
国内メーカーのバッファローが出しているメッシュWi-Fi。
最大の特徴はIPoE(IPv6)に対応していること。そのため、通信が混雑する時間帯でも快適な高速通信が期待できます。
推奨間取りが3LDKと比較的狭めですが、中継機をもう一つ追加した上位機種の「WRM-D2133HP/E2S」なら4LDKまで対応可能です。
?「バッファロー WRM-D2133HP/E1Sのスペック」
- 親機の通信速度:1733Mbps(5GHz)+400Mbps(2GHz)
- 中継機の通信速度:866+400Mbps
- トライバンド:非対応
- IPoE(IPv6):対応
- MU-MIMO:対応
- LANポート数:4本
- 推奨間取り:3LDK
- 対応通信規格:Wi-Fi5
- 接続台数:15~20台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×2
- ペアレンタルコントロール搭載
Google Nest Wi-Fi
Amazon | Google Nest Wifi ルーター メッシュネットワーク対応 GA00595-JP | グーグル(Google) | 無線・有線LANルーター 通販
Google が開発し、販売している最新のメッシュWi-Fi。
手のひらサイズのコンパクトさと中継機(拡張ポイント)にGoogle アシスタントが搭載されていることが特徴です。
非常にコンパクトなので設置場所に困りませんし、中継機(拡張ポイント)にGoogle アシスタントとスピーカーが搭載されているので、初期設定時に音声で操作を指示してくれます。
さらに、Wi-Fiのオン/オフや検索、音楽の再生、音声操作による接続機器のコントロールなど、スマートスピーカーとして活用することもできるんです。
トライバンドには対応していませんが、親機と中継機(拡張ポイント)を合わせることで、最大200台もの機器を接続可能なので、複数台の同時接続にも非常に強い。
操作や設定は、Google Homeアプリで行えます。
?「Google Nest Wi-Fiのスペック」
- 親機の通信速度:1733+400Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:非対応
- IPoE(IPv6):非対応
- MU-MIMO:対応
- LANポート数:4本
- 推奨間取り:120平方メートル
- 対応通信規格:Wi-Fi5
- 最大接続台数:100台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×4
- ペアレンタルコントロール搭載
エレコム e-Mesh スターターキット(AC 1300)
メッシュWi-Fiのデメリットである、初期設定のめんどくささ、難しさを解消してくれるおすすめ製品。
親機の設定が完了後、中継機の電源を入れるだけで自動で認識して接続してくれます。
通常ですと、中継機の設定はユーザーが自らアプリを操作する必要があるのですが、バッファロー WRM-D2133HP/E1Sなら電源を入れるだけでOK。
価格も1万円台(2020年7月22日時点)とかなり手頃なのが嬉しいですね。
できる限り初期設定の手間がかからないメッシュWi-Fiを求めている方におすすめです。
?「エレコム e-Mesh スターターキットのスペック」
- 親機の通信速度:867+400Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:非対応
- IPoE(IPv6):対応
- MU-MIMO:対応
- LANポート数:4本
- 推奨間取り:4LDK/3階建て
- 対応通信規格:Wi-Fi5
- 推奨接続台数:30台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×2
- ペアレンタルコントロール搭載
ネットギア Orib WiFi6
Wi-Fi6に対応したメッシュWi-Fi。
繋がりやすさが優先になりがちなメッシュWi-Fiが多い中、Wi-Fi6とトライバンドに対応しているため非常に快適な超高速通信が行えます。
通信速度は最大2402Mbpsと、Wi-Fi5の1733Mbpsや864Mbpsと比べて圧倒的な速さ。
繋がりやすさだけではなく、速度も追求したいという方に最もおすすめのメッシュWi-Fiです。
?「ネットギア Orib WiFi6のスペック」
- 親機の通信速度:2402+2402+1147Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:対応
- IPoE(IPv6):非対応
- MU-MIMO:対応
- LANポート数:4本
- 推奨間取り:4LDK/3階建て
- 対応通信規格:Wi-Fi6
- 推奨接続台数:30台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×6
- ペアレンタルコントロール搭載
VELOP MX5300
こちらもWi-Fi6&トライバンド対応のメッシュWi-Fi。
しかし先程の「ネットギア Orib WiFi6」とは異なり、2つ目の5GHz帯の通信速度が2402Mbpsから1733Mbpsに抑えられています。
そのため通信速度では Orib WiFi6に劣りますが、価格が5万円以下(2020年7月22日時点)という低価格に抑えられているのがポイントです。
Wi-Fi6対応のメッシュWi-Fiが欲しいけどOrib WiFi6は高すぎると感じる方におすすめのメッシュWi-Fiです。
?「VELOP MX5300のスペック」
- 親機の通信速度:2402+1733+1147Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:対応
- IPoE(IPv6):非対応
- MU-MIMO:対応
- LANポート数:4本
- 推奨間取り:4LDK/3階建て
- 対応通信規格:Wi-Fi6
- 推奨接続台数:250台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×6
- ペアレンタルコントロール搭載
ネットギア Orib Pro SRK-60
Amazon.co.jp: Orbi Pro トライバンドメッシュ WiFi システム 1733+866+400Mbps スターターキット SRK60-100JPS: パソコン・周辺機器
オフィスやホテル、公共施設などでの利用を想定した業務向けメッシュWi-Fi。
250㎡の広さをカバーでき、トライバンドにも対応しているため、広範囲でたくさんの端末を接続しても速度が落ちません。
そして最大3つのSSIDで通信量を分散し通信の安全性と安定性を向上させる独自機能が搭載されています。
業務用ということもあり価格が高めですが、広範囲のカバー力の高さはもちろん、通信の安全性も確保できるのでおすすめです。
?「ネットギア Orib Pro SRK-60のスペック」
- 親機の通信速度:1733+866+450Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:対応
- IPoE(IPv6):非対応
- MU-MIMO:対応
- LANポート数:3本
- 推奨間取り:250平方メートル
- 対応通信規格:Wi-Fi5
- 推奨接続台数:250台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×6
- ペアレンタルコントロール搭載
ネットギア Orbi WiFi RBK50
Amazon.co.jp: NETGEAR メッシュWiFi無線LANルーター2台セット Orbi 11ac 速度AC3000 トライバンド 推奨60台/350㎡ RBK50: パソコン・周辺機器
トライバンドに対応しつつも、3万円台(2020年7月22日時点)という低価格を実現したコスパ抜群のメッシュWi-Fi。
親機と中継機で最大350㎡をカバーできるカバー性能も魅力です。
通信速度も1733Mbpsと高速ですし、アンテナを8本も搭載しているため通信速度や通信の安定性の面でもとても優秀。
サイズもコンパクトなため柔軟に設置場所を変更できるのも便利です。
今回紹介する製品のなかで最も価格と性能のバランスがとれたおすすめのメッシュWi-Fiと言えます。
?「ネットギア Orbi WiFi RBK50のスペック」
- 親機の通信速度:1733+866+400Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:対応
- IPoE(IPv6):非対応
- LANポート数:3本
- 推奨間取り:350平方メートル
- 対応通信規格:Wi-Fi5
- 推奨接続台数:30台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×6
- ペアレンタルコントロール搭載
TP-Link AC2200 Deco M9 Plus
唯一壁掛けに対応したメッシュWi-Fi。
壁に設置できるので、棚などの設置場所に制限があっても問題ありません。
そして特記すべき最大の特徴は、420㎡という超広範囲のカバー力。自宅だけではなく、オフィスや公共施設などでも十分に活用できますね。
トライバンドにも対応しているため、たくさんのデバイスを接続しても速度が落ちないのも魅力。
ただし、通信速度が最速でも867Mbpsと若干遅めなので、速さよりも通信範囲を重要視している方におすすめのメッシュWi-Fiです。
?「TP-Link AC2200 Deco M9 Plusのスペック」
- 親機の通信速度:867Mbps+867Mbps+400Mbps
- 中継機の通信速度:-
- トライバンド:対応
- IPoE(IPv6):非対応
- LANポート数:2本
- 推奨間取り:420㎡
- 対応通信規格:Wi-Fi5
- 推奨接続台数:100台
- アンテナ:2.4GHz×2/5GHz×4
- ペアレンタルコントロール搭載
最もおすすめのメッシュWi-Fiはこの2台!
ここまで8台のおすすめメッシュWi-Fiを紹介してきましたが、特におすすめなのは以下の2台です。
別にネットギアを個人的に押しているわけでは無いのですg,色々比較してみた末の結果です。
Wi-Fi5対応なら「ネットギア Orbi WiFi RBK50」、Wi-Fi6なら「ネットギア Orib Wi-Fi6」がおすすめ。
「ネットギア Orbi WiFi RBK50」はトライバンド対応やアンテナ数の多さ、350平方メートルというカバー範囲の広さ、1733Mbpsという高速通信を実現しながら、3万円台(2020年7月22日時点)という低価格が非常に魅力です。
コスパで考えると、ネットギア Orbi WiFi RBK50が一番ですね。
速さを追求するなら間違いなく「ネットギア Orib Wi-Fi6」がおすすめ。
Wi-Fi6とトライバンドに対応しており、さらにアンテナを8本も搭載しているので、速さという点では圧倒的と言えます。
もしメッシュWi-Fi選びで迷ったら、ぜひ上記の2つから選んでみてください!
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