この記事では
- Gmailで相手がメールを開封したかを確認したい
- できれば開封を通知で教えて欲しい
- さらに添付ファイルの開封や転送も通知で確認したい
という方向けに、Gmailが開封されたかを通知で確認できる方法を紹介します。
Gmailは、相手がメールを開封したかどうかを確認することができません。
既読がわかるLINEでのコミュニケーションになれた現代人は、どうしても既読がわからないメールでのコミュニケーションは苦手です。
あなたもGmailの返信が来なくて、そわそわしてしてしまった経験があることでしょう。
しかし今回紹介するアプリとChrome拡張機能を活用することで、Gmailでも相手がメールを開封したかを通知で確認することができます。
さらに、メールの添付ファイルの開封や転送まで、通知で確認することができるようになります。
- 「ちゃんとメール確認してくれたかなぁ?」
- 「メール届いたかなぁ?」
というGmailの不安から開放されましょう!
Gmailの開封通知はスマホでもパソコンでも確認できる
今回紹介するGmailの開封を通知で確認する方法は下記の2つです。
- スマホアプリ「Track – Email Tracking」
- Chrome拡張機能「MailTracking for Gmail」
スマホでGmail を利用することが多いよという方は「Track – Email Tracking」がおすすめ。
パソコンから送るメールの開封のみを確認したい、できる限り無料で利用したい方は「MailTracking for Gmail」がおすすめです。
それぞれの特徴や使い方を詳しく解説していきます。
Gmailの開封を通知で確認できるスマホアプリ「Track – Email Tracking」
Track – Email TrackingはGmailで送信したメールが相手に開封されたら通知メールで確認できるAndroidスマホのアプリです。
残念ながらiPhoneアプリはありません。
Track – Email Trackingの特徴は、スマホアプリなのに、パソコンのメールでも利用できること。
スマホで登録すれば、スマホのGmailでもパソコンのGmailでもメールの追跡と開封通知を利用できます。
さらに、添付ファイルの開封やリンクのクリック、他人への転送も通知で確認することができる、非常に優れた開封確認アプリです。
しかし欠点もあります。
Track – Email Trackingの欠点としては、
- iPhone向けアプリがない
- 無料版だと機能が限られる
- すべて英語表記なので、少し操作が難しい
などです。
iPhone向けアプリがないが無いのは仕方ないので、今後出るのを待つしかありません。
そしてTrack – Email Trackingの無料版では、メールの追跡と開封の通知の回数が制限されてしまいます。
またすべて英語表記なので、操作がわかりにくいかもしれませんが、画像付きでわかりやすく解説していくので問題ないでしょう。
Track – Email TrackingをGoogle Play Storeからダウンロード
まずは、Google Play Storeから「Track – Email Tracking」をダウンロードしてください。
[blogcard url=”https://play.google.com/store/apps/details?id=com.track.email.app&hl=ja”]
アプリを有効化してGmailへのアクセスを許可する
ダウンロードが完了し、アプリを起動すると下記の画面が表示されます。
「Activate TRACK FOR FREE」をタップするとアカウントの選択画面に移るので、あなたが最も利用するGmail のメールアドレスか開封を確認したいメールアドレスを選択しましょう。
次に、Trackがアカウント情報へアクセスの許可を求めてくるので、右下の「許可」をタップします。
以上でTrackの初期設定は完了です。
テストメールで開封通知を確認
初期設定が完了したら、実際にGmailでテストメールを自分宛てに送り、開封通知が送られてくるかを確かめてみましょう。
アカウントへのアクセスを許可した後、下記の画面が表示されているかと思います。
黄色の「SEND TEST EMAIL TO YOURSELF」をタップし、Gmailを起動します。
Gmailを起動したらメール作成画面を開き、「from」と「to」の両方を、最初にTrackに登録したのと同じメールアドレスに設定します。
同じメールアドレスにしないとテストメールが送れないので、必ず同一のメールアドレスにしてください。
そして、件名と本文を適当に入力し、送信します。
次に、届いたメールを開封してください。
開封されると、下記の画像のようにダブルチェックマークがついたメールがTrackから届きます。
メールの件名が「Read by 宛先のメールアドレス」となっており、メールが開封されて既読になったこととを確認できます。
上記のメールが届けば、テストメールは成功です。
オートトラックを有効化する
テストメールで、Gmailの開封通知を確認できたら、オートトラッキングを有効にしましょう。
オートトラッキングを有効にしないと、メールの開封を確認したい時に毎回、アプリの「Track – Email Tracking」を起動し、トラッキングを有効化しなければ行けなくなるからです。
下記の画面で、緑色の「Activate Auto-Tracking」をタップしてください。
オートトラッキングを有効化すると、メールの宛名の欄に通常のメールアドレス(下)と先頭にTrackとついたメールアドレス(上)の2つが表示されるようになります。
ちょっとわかりづらいですが、
- 下が通常の(追跡や開封通知ができない)メールアドレス。
- 上が、Trackによる追跡や開封通知を利用できるメールアドレス。
1つのメールアドレスにつき、2種類のメールアドレスが表示されるようになるということです。
なので、追跡して開封通知を利用したいときは、Trackがついた上のメールアドレスを、追跡を利用したくないときは下のメールアドレスを選びましょう。
以上で、Gmail の追跡と開封通知を確認できるようになります。
また先程も話したように、パソコンのGmail でも利用できるようになっているはずなので、確認して見てください。
Track – Email Trackingの詳細設定
メールの追跡や開封通知に関する詳細設定について解説します。
Track – Email Trackingを起動して右上のメニューバーをタップし、「SETTINGS」を選びます。
すると下記のように、設定の画面が表示されます。
上から順番に解説していきます。
一番の上の「Track」では、
- メールの開封
- リンクのクリック
- 添付ファイルの開封
を追跡するかどうかを設定します。基本的にはすべて追跡で良いと思うので、チェックを入れましょう。
次の「Auto-Tracking」は、「Always」に設定してください。
「Timezone」はそのままでOKです。
次の「Notify me when」の部分ですが、どのような時に開封通知を送ってもらうかを設定できます。
一番上から順番に、
- メールの送信
- メールの開封
- リンクのクリック
- 添付ファイルの開封
- メールの未読
となっており、それぞれ下記のように設定するのがおすすめです。
上記のように設定すると、「メールが開封されたとき」「リンクがクリックされたとき」「添付ファイルが開封されたとき」「丸1日メールが未読のとき」にそれぞれ通知が送られて来ます。
最後の「Count Re-Read After」の部分ですが、メールが何回再開封されたかを何分ごとに数えるかを設定で来ます。
たとえば10Minutes(10分)にすると、1度メールが開封されて10分以上経過しないと再開封がカウントされないということです。
そのためあまり短く設定しても意味が無いので、10Minutes(10分)に設定しておくのがおすすめです。
すべての設定が終わったら、「Run Setup again」をクリックして完了です。
無制限のトラッキングは有料版のみ
最初でも説明しましたが、Track – Email Trackingは無料版だと機能が制限されます。
具体的には、
- 無制限のメール追跡
- リンクのクリックの追跡
- 添付ファイルの開封の追跡
- 無制限の通知
などです。
他にも色々ありますが、上記の機能は有料版のみの機能になります。
基本的に、回数無制限でGmailのメールを追跡して開封を確認したいのなら、有料版にアップグレードするべきですし、月に数回程度なら無料版も大丈夫です。
アップグレードするなら、メニューバーをクリックしてオレンジ色の「UPGRADE」を選択します。
次に下記の2つのプランから選択し、購入してください。
- 年間契約(月々9.99ドル/約1,000円)
- 月契約(月々19.99ドル/約2,000円)
ただし、次に紹介するChrome拡張機能「MailTracking for Gmail」なら無料版でも回数無制限でメールを追跡して開封を確認できます。
スマホのGmailから送信したメールでは利用できませんが、それが大丈夫なら、MailTracking for Gmailでも良いでしょう。
Gmailの開封を通知で確認できるChrome拡張機能「MailTracking for Gmail」
MailTracking for Gmailは、Gmailの開封を通知で確認できるChrome拡張機能です。
無料版でも、回数無制限でメールの追跡や開封通知を利用できるのが最大のメリット。
ポップアップでリアルタイムに開封通知を確認できますし、メールによる開封通知も行えます。
残念ながら、スマホから送られたメールには対応していません。
なので、パソコンのGmailから送信したメールでのみ、開封通知を確認できれば大丈夫という方には、非常におすすめです。
ただし、開封通知はスマホのGmail でも受け取れます。
あくまで、パソコンから送信されたメールが対象ということです。
また無料版だと、メールに「Sender notified by Mailtrack」というサインが表記されてしまい、相手にも見えてしまいます。
表示されるのがどうしても嫌な場合は、有料版にアップグレードするしかありません。
ChromeWebストアで「MailTracking for Gmail」をインストール
まずは、ChromeWebストアで「MailTracking for Gmail」をインストールしてください。
[blogcard url=”https://chrome.google.com/webstore/detail/email-tracking-for-gmail/ndnaehgpjlnokgebbaldlmgkapkpjkkb?hl=ja”]
Googleアカウントに接続する
インストールすると、自動的に新しいタブが開き下記の画面が表示されます。
「Connect With Google」をクリックして、Googleアカウントを選択してください。
次に、MailtrackによるGoogleアカウントへのアクセスを許可します。
プランを選ぶ
許可すると下記の画面に移るので、プランを選択します。
無料でも無制限にメールの開封通知を利用できます。なので基本的にはFreeプランでOKです。
ただし先程も話したように、Freeプランだと「Sender notified by Mailtrack」が相手のメールに表示されてしまいます。
サインをどうしても非表示にしたい場合は、有料プランを選びましょう。
プランを選択したら「Sign Up Free」をクリックし、次に進みます。
下記の画面に移るので、「Go to Gmail」をクリックし、次に進んでください。
Gmailに移動して実際に送ってみる
正常にMailtrackがインストールされていると、Gmailの右上にMailtrackのアイコンが表示されているはずです。
インストールを確認したら、メールを作成していきます。
メール作成画面を開くと、「Sender notified by Mailtrack」というサインが表示されているかと思います。
サインは無料版だと相手にも表示せれてしまうので注意してください。
また、送信ボタンの左横のチェックマークをクリックして、
- 「トラッキング有効or無効」
- 「メールでの通知の有効or無効」
をそれぞれ簡単に切り替えることが可能です。
適当に宛名と本文を入力して、自分の他のメールアドレス宛にメールを実際に送ってみましょう。
メールを送信したら、Gmailの送信済みメールボックスに移動してください。
Mailtrackを有効にしていると、送信済みメールの宛先(TO)の左横にチェックマークが表示されているはずです。
送信が完了していると1つだけが緑色に、相手にメールが開封されると2つとも緑色になります。
2つとも緑色になるのが開封済みの証拠ということです。
実際に、メールを開封する前と開封後でチェックマークの色が変わるのを確認してみてください。
また、送信済みメールのチェックマークにマウスを載せるとポップアップが表示されます。
- 何回メールが読まれたのか
- メールを送信してから何分後に開封されたのか
を確認することができます
それと同時に、メールでの開封通知を有効にしていると、下記のような「Mailtrack Alerts」というメールが届き、何時何分にメールが開封されたかを確認できます。
ここまでをまとめると、MailTracking for Gmailでは、
- ダブルチェックマークが2つとも緑色になる
- Mailtrack Alertsという通知のメールが届く
の2つでGmailの開封を確認可能といことです。
詳細設定の解説
Mailtrackの詳細設定を解説します。
詳細設定ではたとえば、メールの開封を通知で受け取るかどうかやスマホのGmailアプリにもチェックマークを表示するかどうかを設定することが可能です。
設定を行うには、Chromeの右上に表示されている「Mailtrack」のアイコン→「Setting」と進みます。
次に、最初に登録したGoogleアカウントを選択してください。
すると下記のような設定画面が表示されます。
「PRO」とついているのは、有料版のみの機能。ここでは無料版でも利用できる機能を解説します。
「Daily Report」
読まれたメールと読まれていないメールに関する分析のレポートです。1日1回通知で受け取れます。
「Real-time Notifications」
開封通知をリアルタイムにポップアップで受け取る機能です。
「Not opened reminders」
メールが開封されず読まれていない時に通知で教えてくれます。
「Revival notifications」
過去のメールが開封された場合に、メールの通知で教えてくれます。
最新のメールだけではなく、1度開封された過去のメールの再開封も知りたい場合は有効にしましょう。
「Email alerts when your emails is opened」
メールが最初に開封された時に、自分宛に開封通知のGmailを送ってくれる機能。
「Hot notifications」
1つのメールが短期間で何度も開封された時に、通知してくれる機能です。
「Check marks () on your phone」
スマホのGmailアプリにも開封済みのチェックマークを表示する機能です。
設定が完了したら、一番下の「Save settings」をクリックしてください。
有料版の特徴的な機能と価格
Mailtrackの有料版には下記のような特別な機能がります。
- Sender notified by Mailtrackのサインの非表示
- メールトラッキングに関するダッシュボード
- リンクのクリックに関するリアルタイムの通知
- リンクのクリックに関するメールでの通知
上記のような機能を利用したい場合は、有料版にアップグレードしましょう。
有料版の価格は下記の3通りです。
- 月契約:9.99ドル/約1,000円
- 半年契約:6.90ドル/約700円
- 年契約:4.99ドル/約500円
GsuiteのGmailなら、開封確認の通知機能を標準で利用できる
Gsuiteは、GmailやGoogleドライブ、Googleカレンダー、スプレッドシートなどのあらゆるGoogleサービスが1つのパッケージとなり、提供されているサービスです。
同様のサービスとして、マイクロソフトのofficeが有名で、ご存知のかたも多いでしょう。
実はGsuiteには、メールを送った相手に開封確認のメッセージを送ってもらえる機能が備わっています。
メッセージを送ってほしい場合は、Gmailの送信時に「開封確認をリクエスト」を選ぶことで利用できます。
ただしGsuiteは、企業や学校などの団体向けで、個人では利用できません。
なのであまり利用する方は多くないかもしれませんが、もしGsuiteをすでに利用していたり、企業や学校におけるメールで開封通知を確認したい方は、詳しいやり方が下記の記事で解説されているので、ぜひご覧ください。
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Gmailの開封の通知は完璧では無い
ここまで、Gmailの開封を通知で確認する方法を解説してきましたが、1つ注意点を伝えて起きます。
注意点というのは、アプリや拡張機能での開封通知は完璧ではなく、漏れもあるということ。
開封通知が来なくてもメールが読まれていることはありますし、開封通知が来ても確実に読まれているとは限りません。
とは言っても、Gmail はデフォルトでは全くメールの開封を確認できないので、アプリや拡張機能を利用するメリットはかなり大きいでしょう。
Gmailでのコミュニケーションの補助ツールとして、アプリや拡張機能を活用し、円滑なコミュニケーションに役立てましょう!
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