Appleが4月15日に第2世代となる新型iPhone SEを発表しました。
約4年ぶりとなる新型の発表です。
第2世代iPhone SEを一言で表せば、「見た目は8、頭脳は11のコスパ最強iPhone」といったところ。
コスパは間違いなくiPhone史上最高ですが、4インチサイズにこだわっていた方にはちょっとガッカリかもしれません。
とはいえ、コンパクトで手頃なiPhoneとして、新型iPhone SEの発売を心待ちにしていた方も多いでしょう。
第2世代iPhone SEは、Apple Storeで4月17日午後9時から予約開始で、4月24日から発売開始です。
今回の記事では、第2世代となる新型iPhone SEのスペックや価格、発売日をまとめました。
さらに、初代iPhone SEやiPhone 8、iPhone 11など小型・低価格なiPhoneとも比較していきます。
第2世代「iPhone SE」の各種スペック・値段
それでは、第2世代iPhone SEの各種スペックを見ていきましょう。
サイズ・重量
第2世代iPhone SEのサイズは、幅67.3mm×高さ138.4mm×厚さ7.3mmとなっており、重量は148gで、2017年発売のiPhone 8と全く同じです。
デザイン&カラー
第2世代iPhone SEは、初代SEのフラットな側面デザインとは異なり、iPhone 8と同様の丸みを帯びたデザインとなっています。
カメラやボタン配置などのデザインもほとんど一緒のため、iPhone8向けのケースが利用可能とのことです。
唯一違うのが、側面のフレームが光沢のあるフレームではなく、マット仕上げになっていること。
マットな金属フレームが、光沢のあるガラスで挟まれるデザインとなっています。
第2世代iPhone SEのカラーは、ブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの3色。
iPhone 11Proで採用されたミッドナイトグリーンなどの新色は無しで、背面ガラスもマットなすりガラスではなく、反射する光沢ガラスです。
全面のデザインも、下部に丸いTouch ID付きのホームボタンが搭載されるなど、iPhine 8と全く同じとなっています。
このようにiPhone 8と共通のデザインにすることで、スペックをアップグレードしつつも低価格に抑えていると見られます。
ディスプレイ
第2世代iPhone SEには、iPhone 8と同様の4.7インチ Retina HDディスプレイが搭載されています。
昨今主流の有機ELではなく、通常の液晶ディスプレイで、iPhone 11Pro/Pro Maxで採用されたSuper Retina XDRディスプレイではありません。
iPhone 8と一つ異なるのが、3D Touchが触覚タッチに変更されていることです。
触覚タッチとは、画面が一定時間長押しされると振動を返すことで、あたかも物理的なボタンを押しているかのような感覚を味わえる機能。
3D Touchの場合は指の圧力を検知するための専用のセンサーが必要でしたが、触覚タッチでは単に画面を長押するだけなので、センサーが不要です。
専用のセンサーが不要なことは、第2世代iPhone SEの低価格化に寄与していると考えられます。
チップと処理性能
第2世代iPhone SEの最大の進化点と言えるのが、A13Bionicチップの搭載です。
A13BionicチップはiPhone 11シリーズに搭載された、現在スマホの中でも最高性能を誇るチップです。
さらにAI処理に特化した、Neutral Engineが搭載されているため、カメラ性能の大幅な向上も期待できます。
小型かつ低価格でありながら、世界トップクラスの性能を堪能できるのが、第2世代iPhone SEの最大の魅力と言えるでしょう。
バッテリー・充電
第2世代iPhone SEのバッテリー容量については、公式に発表されていないので正確な数値はわかりません。
しかしiPhone 8とほとんど同じサイズ・デザインのため、バッテリー容量も同等か、少し多い程度でしょう。
一応Apple公式サイトの方には、第2世代iPhone SEは「iPhone 8とほぼ同じバッテリー駆動時間」と表記されており、用途ごとのバッテリー駆動時間は以下のようになっています。
- ビデオ再生:最大13時間
- ビデオ再生(ストリーミング):最大8時間
- オーディオ再生:最大40時間
充電に関しては最大18Wの高速ワイヤレス充電に対応しており、わずか30分で0%から50%まで充電可能です。
カメラ
第2世代iPhone SEのカメラはシングルカメラで、1,200万画素、F値1.8の広角カメラです。
超広角レンズと望遠レンズは搭載されていません。
最大5倍のデジタルズームと、光学式手ブレ補正が搭載されています。
iPhone 8のカメラとの違いは、背景をぼかせる「ポートレートモード」スタジオ撮影のようなエフェクトをかけられる「ポートレートライティング」複数の画像を合成することで明るさやトーンを整える「スマートHDR」などが搭載されていることです。
ビデオは4K 30fpsに対応しており、高解像度なビデオを撮影できます。
またiPhone 11シリーズで初めて採用された、シャッターボタンを横にスライドするだけで静止画から動画に切り替えられる「Quick Take」にも対応しています。
フロントカメラは、700万画素・F値2.2の広角カメラ。
ポートレートモード、ポートレートライティング、1080p・30fpsのビデオ撮影、HDRなどに対応しています。
ストレージ
第2世代iPhone SEのストレージは、64GB、128GB、256GBの3つから選択できます。
メモリー容量現在のところ不明です。
通信システム
第2世代iPhone SEの通信システムは以下のような感じです。
- 4G(ギガビットLTE)
- Bluetooth5.0
- デュアルSIM(ナノSIMとeSIM)
- Felica
- Wi-Fi6
低価格であることを考慮すれば仕方ないですが、5Gには非対応。
ただし、Wi-Fi6、Bluetooth5.0、デュアルSIM対応は4万円台から購入できるスマホとしては、かなり優秀な方だと思います。
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セキュリティシステム
第2世代iPhone SEには、初代iPhone SEや8と同様のホームボタンに内蔵されたTouch IDが搭載されています。
iPhone Xから搭載されている、Face IDは非搭載となりした。
防水性能
第2世代iPhone SEはIP67の防水性能となっており、水深1mで最大30分間耐えられます。
値段
第2世代iPhone SEの値段はApple Storeで購入の場合、税別44,800円からとなっています。
- 64GB:44,800円(税別)
- 128GB:49,800円(税別)
- 256GB:60,800円(税別)
また古いiPhoneを下取りに出すことで、税別29,800円から購入することも可能です。
【スペック比較】第2世代 iPhone SEと初代iPhone SE
第2世代 iPhone SEと初代iPhone SEのスペックの大きな違いは以下5つのです。
- ディスプレイ
- デザインとサイズ
- チップと処理性能
- カメラ
- Wi-Fi6・Bluetooth5.0対応
第2世代iPhone SEのディスプレイは初代SEの4インチから4.7インチに、0.7インチ大型化しました。
解像度はほとんど変わっていませんが、周りの光の状態に合わせて画面の発色を変化させる「True Tone」や長押しすると振動を返す「触覚タッチ」などが新たに搭載されています。
また、デザインは初代SEのフラットな側面デザインから、iPhone 8と同様の丸みを帯びたデザインに変化。
サイズは、初代SEの「幅:58.6mm×高さ:123.8mm×厚み:7.6 mm」から第2世代SEでは「幅67.3mm×高さ138.4mm×厚さ7.3mm」と一回り大型しています。
手の小さな女性の方や、初代SEのコンパクトさを気に入っていた方には、少し大きく感じてしまうかもしれません。
重量も35gほど重くなっているので、初代iPhone SEの軽さに慣れていた方には明らかに重く感じるでしょう。
処理チップは初代SEから第2世代SEにおける、最も大きな進化です。
第2世代iPhone SEのA13チップは初代SEに搭載されていたA9チップから、最大2,4倍も性能が向上しています。
4万円台からという低価格ながら、重いゲームや動画編集などもサクサクこなすことが可能です。
カメラに関してはシングルカメラのままであることに変わりはありません。
しかしA13 BionicチップのNeural Engineを活用することで、背景をぼかす「ポートレート」やスタジオ撮影のような写真を撮れる「ポートレートライティング」明るさやトーンを調整する「スマートHDR」などが利用できるため、初代SEと比べても大幅に画質の進化が期待できます。
通信面では、Wi-Fi6とBluetooth5.0の対応が注目すべき進化点です。
Wi-Fi6対応のルーターを購入する必要がありますが、通信速度が大幅に向上していますし、Bluetooth5.0によりワイヤレスイヤホンなどの接続性・音質向上も期待できます。
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【スペック比較】第2世代 iPhone SEとiPhone 8
第2世代 iPhone SEとiPhone 8のスペックの大きな違いは以下の3つです。
- チップと処理性能
- カメラ
- Wi-Fi6・Bluetooth5.0対応
チップの処理能力に関しては、第2世代iPhone SEのA13は8のA11から50%ほど向上しています。
カメラ性能ではAI処理用のNeural Eangineが第3世代に進化しているため、ハードウェア的には同等ですが、性能や画質の大幅に向上しています。
【スペック比較】第2世代 iPhone SEとiPhone 11
第2世代 iPhone SEとiPhone 11のスペックの大きな違いは以下の4つです
- ディスプレイ
- サイズ・デザイン
- Touch ID
- カメラ
まずディスプレイはiPhone 11の6.1インチに対して、第2世代 iPhone SEは4.7インチと、1.4インチも小型。
ディスプレイの小型化に伴い、サイズも一回り以上小さいです。
最大の違いは、Touch IDの有無でしょう。
iPhone11はTouch IDではなく顔認証のFace IDですが、第2世代iPhone SEは指紋認証のTouch IDが搭載されています。
Touch IDならマスクを付けていてもスムーズにロックを解除できるので、復活を望んでいた方も多いでしょう。
特にマスクを付けることが多い今の時期でしたら、指紋でロックを解除できるTouch IDのほうが便利かもしれません。
カメラに関しては、iPhone 11はデュアルカメラでしたが、第2世代iPhone SEでは超広角カメラを非搭載にすることで、シングルカメラとなっています。
今どき超広角カメラがないのは少し残念ですね。
とはいえ広角カメラの性能に関しては、最新のNeural Engine搭載による進化した画像処理によりiPhone 11を超える写真が撮れることは間違い無いでしょう。
第2世代「iPhone SE」まとめ
今回は、第2世代の「iPhone SE」のスペックや価格、初代SEや8との比較をしてきました。
「待ってました!」という方もいれば、「ちょっとガッカリ」という方もいるかも知れません。
とはいえコンパクトな端末に最高性能の処理性能、Touch ID、4K対応カメラ、Wi-Fi6対応などの最新技術と使い勝手を両立しつつ、4万円台からという低価格に抑えているのは、非常に魅力的なポイントです。
手頃でコンパクト、かつ高性能なiPhoneを求めていた方には最高のiPhoneといえるでしょう。
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