今回の記事では、安くて身近で実は消耗品でもあるガジェット、「HDMIケーブル」についてご説明します。あまり知られていませんが、HDMIケーブルには種類がいくつもあります。
また近年では4Kや8Kに対応しているような高品質な商品も登場しています。
この記事を読んで、ぜひ自分に合ったHDMIケーブルを見つけてみてください。
HDMIケーブルって何に使うの?
手持ちのパソコンやテレビにHDMI端子はついているけど、どうやって使うのという方もいるでしょう。HDMIケーブルの役目は、音や映像などのデータを転送することです。
昔は赤白黄色の端子でテレビとビデオなどをつないでいましたが、それと同じ役割を担っており、HDMIケーブル1本で音や映像が転送可能です。
もちろん転送できる画質や音質も昔に比べて格段に上がっています。
HDMIケーブルの選び方
HDMIケーブルの選ぶ基準は以下の通りです。
- コネクタは自分が使用したい機器に対応しているか
- 伝送速度
- 解像度の高さ
- 長さが自分の使用目的に合っているか
自分の使いたい機器で使えて、使用場所にあった長さを選ぶことが第一です。そして画質などにこだわりのある方は4K対応など専門のケーブルを選んでください。
特にこだわりがない方はコスパで決めるのが良いかと思います。
長さで選ぶ
HDMIケーブルは短いものは0.75m、長いものは100mのものもあります。基本的には同じ性能なら長いものほど値段は高いです。
HDMIケーブルは使用したい場所などに対して短ければ使用できませんが、長すぎても邪魔になります。長すぎるケーブルを床に這わせてと転倒の原因になることもあります。必要な長さを測ってから購入することも大切です。
自分の使用目的に合った適切な長さのものを選びましょう。
対応機種や用途で選ぶ
HDMIケーブルの選び方として用途で選ぶことが挙げられます。近年では4Kなど高画質に対応したケーブルもあります。
フルHD機器対応のHDMIケーブル
フルHDのテレビなどに対応したケーブルです。
「スタンダード」以上のものがフルHD対応ですが、現状ではスタンダードのケーブルは少ないので注意が必要となります。
4K対応のHDMIケーブル
HDMIケーブルは「ハイスピード」以上で4K解像度に対応します。
放送衛星(BS)4K放送などに対応していてHDRを伝送できるのは「HDR対応」。
次に滑らかな4K/60pの転送が可能な「4K/60p対応」。
そして家庭用4Kビデオカメラなどの4K/30pを転送できる「4K/30p対応」と4K対応ケーブルにも種類があります。
ワイヤレスで接続する方法は?
HDMIケーブルとは言えないかもしれませんが、ワイヤレスでパソコンとテレビなどを繋げたら便利ですよね。ワイヤレスのHDMI接続機器は、調べましたが数が少ないようです。
また、20,000円ほどするようなので、高価なこともネックです。
ワイヤレスHDMIのメリットは無線であることです。
デスク周りにコードがなくてもパソコンとモニター、テレビなどをつなぐことができるので非常にすっきりとします。
また、ワイヤレスHDMIの中には最大150mまで無線接続が可能なものもあります。接続可能距離が非常に長いので、離れた距離でも通信可能です。
HDMIケーブルには種類がある
この項目ではあまり知られていないHDMIケーブルのタイプの種類をご説明します。
プレミアムやハイスピードなどのバージョンの種類と、端子の種類を解説します。
バージョンの種類
この項目では、HDMIケーブルのバージョンの違いについて説明します。
プレミアム
プレミアムはVer.2.0a以上のケーブルです。Ultra HD Blu-ray規格のコンテンツも楽しむことができます。4K/60pとHDRの映像が再生可能です。さらにVer.2.1以上であれば、8K映像にも対応可能です。
おすすめの使用用途
- 4Kの映像の視聴
- Ultra HD Blu-rayの視聴
ハイスピード
ハイスピードは、Ver.1.4以上で、3D映像や4Kを見るのに適しています。
ちなみにこちらは、イーサネットというパソコンのLan規格に対応しており、このケーブルだけでインターネット接続が可能です
おすすめの使用用途
- スカパーなどの高画質映像の視聴
スタンダード
Ver.1.2のスタンダードHDMIケーブルは通信速度4.95Gbpsに対応しており、フルHDの映像の転送が可能です。
こちらは、かつて主流だったタイプですが今でも十分使えます。
ただし、最大解像度1920×1200と低く、4Kなど高解像度の映像を見るのには適していません。
おすすめの使用用途
- 高画質でない映像の視聴
- データ量のそれほど多くない通信での使用
規格の種類
この項目では、HDMIケーブルの規格の種類を説明します。
HDMI タイプA
タイプAケーブルとは、一般的なHDMI端子がついているケーブルです。一番スタンダードで大体はこの形です。
HDMI タイプB
タイプBケーブルは端子の形や大きさでいうと、一般的なHDMI端子よりも少し幅の広いタイプのHDMIになります。
これは、デュアルリンクという規格に対応した端子の形状なのですが、現在では使われておらず、新たにこのタイプを買う必要はないでしょう。
HDMI タイプC
タイプCケーブルはノートパソコンなどの接続に使われるケーブルで、ミニHDMIと呼ばれることもあります。
HDMI タイプD
タイプDはマイクロHDMI端子がついたケーブルの種類です。
タイプCよりさらに小さく、携帯電話やデジタルカメラなどの携帯端末との接続に使用します。
HDMI タイプE
自動車に搭載されるHDMI端子です。
車の映像用配線に使用されているため、振動などで抜け落ちないようラッチ構造で耐久性の高い作りになっています。
そのほかのHDMIケーブル関連の疑問
HDMIケーブルの劣化
調べてみましたが、2年程度で劣化するということもあるようです。
線が断線することもあるので、ある程度は消耗品ととらえておくとよいでしょう。
DisplayPortとの違いは
パソコンとモニターをつなぐのに主に使われる機器として、DisplayPortがあります。HDMIとの違いは何でしょうか。
- DisplayPortはモニターの電源を切ると、PCとの接続が消える
- HDMIケーブルはモニターの電源を切っても、PCとの接続がそのまま
DisplayPortはモニターの電源を切ると、ウィンドウの配置が勝手に変わるというのが大きな違いのようです。
どちらにしようか迷ったらHDMIケーブルで良いと思います。
HDMIケーブルの長さと画質の劣化
HDMIケーブルは100mのものも存在します。
調べたところ、長いHDMIケーブルの画質は低下してしまうようです。
ただし、家庭で使うような長くても3m程度の者ならそこまで気にならないと思います。
購入したおすすめのHDMIケーブルをレビュー
この項目では実際に私が購入したおすすめのHDMIケーブルをご紹介します。
プレミアムハイスピード HDMIケーブル 3.0m 4K/60p HDR 18Gbps
こちらの商品は半年ほど使用中です。主な用途はPCとテレビの接続に使っています。
このHDMIケーブルは1mなら500円で購入でき、コスパがとても良いです。
新4K衛星放送にも対応
かなり高画質な画像にも対応していることが分かります。
プレミアムハイスピードHDMIケーブルなので、18Gbps伝送帯域対応 ・「4K/60P」映像対応。フルHDの4倍の解像度、1秒間に60フレームの表示に対応しています。
とにかく安い
こちらはとにかく安さにひかれて購入した品です。
ただし、安いだけでなく4Kにも対応していますし、非常に良い品です。
たまに雑音が入ることも
個人的に気になるのは、たまに音声がおかしくなり、雑音のような音になることです。
しばらくすれば戻るのですが、使っていて少しストレスです。ただし画像が乱れることは今までありませんでした。
Amazonベーシック ハイスピードHDMIケーブル – 1.8m (タイプAオス – タイプAオス)
こちらは1年ほど使っています。
PCとテレビの接続以外にもSwitchとテレビをつなぐのにも使っています。お値段は1.8mで844円です。
シンプルでBlu-rayプレーヤーや、Apple TV、PS4、PS3、Xbox 360、パソコン、そしてその他のHDMI接続が可能な機器など様々な物をテレビやモニターとつなぐことができます。
私の購入の決め手はAmazonチョイスであることでした。1年保証もついています。
Amazonベーシック(AmazonBasics)は、名前のとおり、Amazonのプライベートブランドです。良い品を安く提供するために作られたブランドです。
ちなみにAmazonベーシックにはPC関連用品以外にも、文房具やオフィス用品を始め様々な品物があります。
まとめ
HDMIケーブルの選び方は以下の通りです。
- コネクタは自分が使用したい機器に対応しているか
- 伝送速度
- 解像度の高さ
- 長さが自分の使用目的に合っているか
がポイントです。
また、HDMIケーブルはタイプA~Eまであるので、自分の使用目的のものを間違えずに購入しましょう。
基本的にはAタイプを使用することが多いです。
プレミアムハイスピード HDMIケーブルとAmazonベーシック ハイスピードHDMIケーブルは実際に使用しましたが、映像や音がとてもきれいで良い品だと感じました。
ぜひHDMIケーブル選びの参考になれば幸いです。