Googleは新型スマートフォンPixel4/4XLを発表しました。
ついに新型Pixelが登場したわけですが、散々リークされていましたし何ならGoogle自身もリークしていたので、まあそこまで新鮮さはありません。
それでもデザインは大きく変わり、モーションセンスによるジェスチャー操作の搭載やスマホ最速の顔認証、ただでさえ高性能なカメラのデュアル化など外側も内側も大幅に進化している印象です。
Pixel4はもちろん日本でも発売しますよ!
Pixel 4 – Google がつくりたかったスマートフォン – Google ストア
5.7インチのPixel 4と6.3インチのPixel 4 XL
Google Pixel4はこれまで通り2モデルあり、5.7インチFHD+のPixel 4と6.3インチQHD+のPixel 4 XLで、どちらもアスペクト比19:9の有機ELディスプレイです。
またPixel 4 XLでは画面上部のノッチは廃止され太めのベゼルが採用されています。
最新スマホとしては若干見劣りしますが、実際ある程度ベゼルがあったほうが使いやすいですよね。それに世界初を追い求めたり、見た目の斬新さを追求するのではなく、「あくまでもユーザーに寄り添う」という感じがして好感が持てます。
ディスプレイの最大の特徴は「Smooth Display」という技術が搭載されていること。「Smooth Display」とは画面のリフレッシュレートを90Hzにすることで、よりなめらかな表示を実現できる技術です。
ほとんどのスマホのリフレッシュレートは60Hzなので、Pixel 4はアプリを使うにしてもゲームをするにしても動画を見るにしてもどんなことをしてもかなり滑らかな表示を体感できることは間違いありません。
・チップセットはSnapdragon855
・メモリーは6GB
・ストレージは64GBか128GB
十分にハイエンドなスマートフォンですが、ストレージがちょっと少ない気がしますね。ただし、Pixel 4には100GBのクラウドストレージが3ヶ月分無料でついてくるので、Googleとしては大丈夫?ってことなんでしょう。
バッテリー容量はPixel 4は2800mAh、Pixel 4 XLは3700mAhです。最近のスマホにしては若干物足りないですね。
できればPixel 4で3000mAh、4 XLで4000mAhは欲しいところですが、Snapdragon855の省電力性能とGoogleによる最適化などで補えていることに期待するしかありません。
また防水はIP68、ワイヤレス充電対応、カラーは 「Just Black」「Clearly White」と新色の「Oh So Orange」 を加えた3色展開です。いつも思いますが名前に遊び心がありますよね。笑
ちなみにPixel3に引き続きイヤホンジャックは無しです。代わりにリアルタイム翻訳ができるGoogle初の完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」が発表されていますよ。
Pixel 4の本体サイズは147.1(高さ)×68.8(幅)×8.2(奥行き)ミリで、重量は162グラム。
Pixel 4 XLの本体サイズは160.4(高さ)×75.1(幅)×8.2(奥行き)ミリで、重量は193グラム。
Motion Senseによるジェスチャー操作
Pixel 4で最も面白いのがこのMotion Senseです。画面上部に埋め込まれた「Soli」と呼ばれるレーダーチップで手の動きを認識してすることで、スマホに手を触れること無くジェスチャーで操作できます。
たとえば、手を画面に触れること無くアラームを止めたり、曲をスキップしたり、電話をキャンセルしたりできます。料理中や食事中で手が汚れている時に便利ですね。
その他、ジムでのランニング中やお風呂での使用でも活躍するでしょう。今後さらに利用範囲が広がることに期待です。
ただし、発売当初は日本では使えず、2020年春頃から利用可能になるとのこと。一時期、日本では使えないとの噂があったのでこれは朗報です。
Pixel初のデュアルカメラでズームとナイトモードが大幅進化
1つのカメラにこだわってきたPixelもついに複数レンズの時代に突入です。ただしトレンドの超広角レンズは無し。この辺り、Googleのこだわり?と言うかあくまでもマイペースって感じがしますね。
Pixel 4のカメラは1200万画素、F値1.7の標準レンズと1600万画素、F値2.4の2倍望遠レンズによるデュアルカメラ。両方に光学式と電子式の手ブレ補正が搭載されています。
どこかで見たようなこの四角いカメラモジュールは賛否がありそうですが、個人的には赤ちゃんの顔みたいで可愛いです。笑 何よりiPhone11のかなり目立つカメラよりは断然良いと思います。
2倍ズームと聞くと大した事ないように思えますが、Pixel 4の場合は2倍ズームにAIの機械学習を利用した超解像度ズーム「Super Res Zoom」を組合わせることで2倍を超えるズームでも高い解像感を保つことができるのです。
高倍率なレンズを積むことなく、「ソフトウェア+AI」できれいな高倍率ズームを実現するの辺り、さすがGoogle。
またデュアルカメラになったことで、視差を利用したより正確な距離測定が可能となり、より広範囲での高精度なポートレート撮影ができます。
複数枚の写真を1タップで瞬時に合成し1枚の写真にすることで露出が激しい場所でも白飛びや黒つぶれを防げる「HDR+」もより進化しているようです。HDR状態でも露出をコントロールできる「Dual exposure control」、マシーンラーニングベースのホワイトバランスも搭載されています。
特にすごいのが「Live HDR+」と天体写真も撮れる進化した「ナイトサイト」です。
Live HDR+は写真を撮影する前のプレビュー状態でもHDR+を適用できるもの。リアルタイムにHDR+処理を行えるのはSnapdragon855と新たに搭載されたPixel Neural Coreのおかげでしょう。
Pixel3で話題となった夜景を明るく撮れるナイトサイトも大幅に進化し、最大4分間に及ぶ長時間露光により天体写真も撮影できるとのこと。しかも三脚などで固定する必要もなく、手持ちでの撮影が可能。
現時点でも十分に優秀なPixel 4のカメラですが、今後アップデートでさらに高性能化していくとのことです。発表して終わりではないのが、ユーザーにとっては嬉しい限りですね。
Pixel 4には最速の顔認証搭載
Pixel 4はPixelシリーズ初の「顔認証」に対応しています。 顔認証にはMotion Senseが利用されており、Google曰く最も速い顔認証とのことです。
その代わり、Pixel3までの指紋認証は非搭載となってしまいました。正直なところ、ロックを解除するのにいちいちスマホを持ち上げるのは面倒ですし、マスクをしていると解除できないので、画面内指紋認証も搭載してくれると完璧だったんですがねぇ…
そして、顔認証データや支払い情報、パスワードなどはGoogleが開発したセキュリティチップ「Titan M」に保存されます。GoogleいはくTitan MによりPixel4は最も安全なスマートフォンであるとのこと。
新Googleアシスタントとボイスレコーダー
Pixel 4には新Googleアシスタントが搭載されており、音声処理を端末とサーバーで使い分けるようになっています。そのため端末内で処理する場合はより高速な応答が可能です。
Googleのデモでは、複数のアプリを音声だけでスムーズかつ高速に切り替え、マルチタスクをサクサクと完了していく様子が披露されました。
また、Googleの音声認識技術を応用したボイスレコーダーも搭載されており、単に録音するだけでなく、リアルタイムに文字起こしをしてくれるんです。
この文字起こしの精度が(英語ですが)ものすごく高い!デモではPixel 4の紹介をしている女性の音声がリアルタイムかつ正確に文字起こしされていました。しかもすべて機内モードのオフラインです。
さらに、記録されたテキストデータをもとに、特定の単語やフレーズをボイスファイルから検索することも可能です。
まさにGoogleのAIパワーが存分に発揮されています。
Pixel 4の日本での価格と発売日
価格はPixel 4が8万9,980円から、Pixel 4 XLは11万6,600円からとなっています。10月16日からGoogleストアで予約が開始しており24日から発売開始です。
さらにFelicaも搭載されているでお財布ケータイにも対応しているでしょう。
ちなみ10月24日までに予約購入すると、 16,000 円分の Google ストアで使えるプロモーションコードと USB-C 3.5mm アダプターをプレゼントされます。